当院は、乳がんの早期発見のため、画像検査から確定診断までを
スピーディーに対応するクリニックを目指しております。
乳がんは早期に発見すれば助かるがんだと言われています。
以前、「視触診もしないクリニック」とご批判をいただいたことがありますが、当院は、
基本的に視触診をしない方針の乳腺クリニックであることを
ご理解いただけますようお願い申し上げます。
当院は画像検査による乳がん検診から組織生検による確定診断まで
行える乳腺専門クリニックになります。
今回は視触診について少しお話したいと思います。
2016年、厚生労働省の指針から「乳がん検診における視触診」が推奨から
除外されました。
以前は、乳がん検診の一環として医師による視触診を実施している医療機関が
多くありました。けれどもマンモグラフィ併用の場合、視触診のみでがんを
見つけることができる確率は極めて低く、視触診については有効性が不明であるとして
今では自治体が行う検診では視触診が廃止されています。
また最近では、視触診を実施しない医療機関も増えてきました。
当院があります東京都港区でも、2022年度から区の乳がん検診においては視触診が
廃止になりました。
当院でも基本的に視触診は行っておりません。
ここでお伝えしたいのは視触診に意味がないわけではなく、乳がん検診には画像による
診断が重要ということです。
しかし皮膚表面にまで著しい病気による変化が現れているような場合は、女性医師が
視触診をする場合もあります。また、視触診を強く希望される患者様には、女性医師や
女性スタッフと共に視触診が行われる場合もあります。
医師による視触診で得られる情報としては、手で触れられるしこりがないか、
リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないか、乳房に変形やえくぼのような
皮膚の引きつれがないかなどです。
もし乳房にしこりがあった場合には大きさや硬さ、可動性があるかなどを確認します。
本当に触れられるしこりが存在するなら、必ずマンモグラフィや超音波検査で必ず
検出されます。
逆に触って、しこりと思ってもそれがマンモグラフィや超音波検査で存在しない場合は、
乳腺組織を、しこりのように触れてしまったということです。
画像検査は触ってもわからないしこりや、乳がんの可能性のある石灰化など
しこり以外の病変も見つけることができます。
しこりが触診でわかるようになるには、ある程度の大きさにならないと見つけることが
できず、自覚できたときには進行乳がんになっている可能性も十分あります。
このため視触診のみの乳がん検診では、検診の目的である早期に発見し死亡率を
減らすことに繋がらないのです。
当院は、高性能な3Dマンモグラフィ(トモシンセス)、
乳腺超音波(富士フイルムARIETTA 650 Philips Affiniti 70G)、3テスラMRIを導入しております。
乳腺外科医と画像診断専門医が診断に携わり、画像検査後に必要な場合に組織生検を
行います。
当院は、超音波下の生検だけでなく、マンモグラフィ下の生検も行っております。
都内でもマンモグラフィガイド下生検を行う施設が少ないので、大きな病院からの
ご紹介の方も多く来院されます。
乳がんは女性の9人に1人がかかると言われています。
罹患する方は年々増加しており、若い世代でも掛かる人が増加している為、
人ごとではない病気です。
しかし乳がんは、早期発見で治すことができるがんでもあります。
日本では40歳以上の女性に対してマンモグラフィ検査を使用した乳がん検診が
推奨されています
また、当院では、20代から年に1回の乳腺超音波検査、30代では超音波検査に加え
30代前半に1回、後半に1回程度の3Dマンモグラフィ検査を推奨しています。