品川ブレストクリニックでは、精度の高い3Dマンモグラフィーや
超音波による乳がんドックや、3テスラMRIによる造影剤を使った乳がんドック、
脳ドックなど様々な検査を行っております。
★★乳腺診療で主となるのは画像診断で、これは確定診断にはならない★★
確定診断とは病理医の行う病理診断であり、これが最終診断になるわけです。
画像診断は画像の特徴を拾い上げて、そこから「良性」や「悪性」を区別するというもの。
見た目が非常に良性のものであっても、経過とともに大きくなったり形状が変化してきた場合は、
実は「良性の顔つきをしていた悪性」であったりするのです。
~~「良性」であることを確認するのが経過観察~~
今回は、経過観察について少し説明していきたいと思います。
当院では、自覚症状があって当院で診察・検査を受けて経過観察になる方、
当院で乳がんドックを受けて経過観察になる方、市・区検診等で異常を指摘されて当院で精密検査を受けて経過観察になる方、
大学病院、総合病院で経過観察中の方が何年も変化がないので
今後はクリニックで経過観察するように言われ、紹介状を持って来られる方と
様々いらっしゃいます。
医師から診察の際に、「経過観察しましょう」とお話があった場合は、この時点で良性で
あると思われるが、良性であることを段階的に確認するということが、「経過観察」の意味になります。
良性の可能性は高くても、確定ではないのです。
時間の経過とともに、観察するということが必要なのです。
経過観察の目的とは、「よくわからない病変を確認する」のではなく
「良性であることを再確認する」ことが、主な目的だと考えてください。
それでも、腫瘤のサイズが大きく変化したり、形状が変化することがあれば
経過観察以上の精密検査を行うことになります。
また、ご自身でも何か変化を自覚された際は、次の予約の時期より前でも遠慮なく
いらしてください。
当院では、次の段階の精密検査として、3テスラMRIによる造影検査
組織生検(マンモグラフィガイド下生検・超音波ガイド下生検)を行い
乳腺専門の病理診断医による、確定診断まで行っております。
経過観察を続けていて、「重大な結果」の診断がついた患者様は
「以前からもっと詳しい検査を受けていれば良かった」と考えるかもしれません。
しかし、良性の可能性がとても高い時期に、生体に有害な影響を及ぼす可能性のある
侵襲性の高い検査を行うことの是非も、課題として存在します(細胞や組織をとる検査)。
また、個々の患者様の「検査に対する考え」もとても重要です。
検査には、メリットだけでなくデメリットもあるので、信頼できる医師と良く相談していただきたいと思います。
経過観察の患者様にとって、とても大切なことは「時間の経過とともに観察する」
ということです。
うっかりしていて、気付いたら予約時期から数ヶ月過ぎていても、忘れていても
思い出したときにはまた検査にいらしてください。